帰国後

帰国後のキャリア

帰国後のキャリア

青年海外協力隊に参加をすることはキャリア形成を遅らせる。

参加することで新卒ではなくなるので就職しにくい。

などの意見があると思います。

実際はどうなの?

っという悩みにお答えしたいと思います。

 

実際に私が帰国した時は26歳でしたが、26歳で無職という事になりました。

一方で高校の友人などは係長になったり、昇給したり、資格を取得したりと様々なステップアップをしていました。

焦らなかったと言ったら嘘になります。

正直相当焦りました。

友達には羨ましがられましたが・・・

 

26歳無職

やばい・・・

(今は、それをネタにして生徒に話してますが・・・)

 

しかし、活動中に帰国後の進路を決める事が出来たので私の場合はそれに向けて頑張るのみでした。

 

帰国後は教師になろう!

そう思ったのは「東日本大震災」が起きたからです。

それまでは海外で働く事に憧れていました。

しかし、海外で働くのではなく、日本で、日本の未来のために働きたいと思ったからです。(書くと恥ずかしいですが、本当にそう思ったのです。)

 

日本のために働くとして、一体全体私は何が出来るんだ?

っと自問自答した時、

  • 今までの経験を若い世代のために活用したい
  • 夢や目標を持つ事の大切さを伝えたい
  • 日本がいかに裕福で恵まれているか、開発途上国の人々はお金がなくても本当にキラキラしている事。
    幸せとは何かを伝えたい

 

などなど

とにかく今の高校生に経験を伝え、進路決定の役に立ちたいと思ったからです。

中学校よりは高校の方が進路に直結した指導ができると思ったのもキッカケです。

 

1次隊の帰国は6月下旬

6月下旬に帰国して、教員採用試験は7月下旬。

帰国後の1ヶ月はただひたすら勉強に打ち込みました。

面接の練習は出来ませんでしたが、帰国前から農業の勉強もしてましたし、農業の勉強は大好きだったので自信はありました。

 

結果は。

 

不合格

 

まあ、当然といえば当然かも知れません。

どこの学校にも正規採用になれず、講師(臨時的任用職員)として働いてらっしゃる方が何人もいらっしゃるので、海外からひょっと出てきた私が敵う訳ありませんでした。(もちろん勝つ気でいきましたが)

 

NPO法人で働く

受験に失敗した私は、講師として学校で働くことはせず、NPO法人で働くことにしました。

偶然にも私が受けた愛媛県は「えひめグローバルネットワーク」というモザンビークを支援しているNPO法人があり、ダメ元で理事長に連絡を取ってみた所、

快く、私を受け入れてくださいました。

 

また、NGO活動支援制度という、青年海外協力隊の帰国隊員がNPO法人で働きやすいような制度もあったので、その制度に応募し、インターンとして働くことになりました。

NGO活動支援制度とは

帰国後も国際協力活動または国内の地域活性化や地域の課題解決に資する活動(以下、国際協力活動等)を志す青年海外協力隊、日系社会青年ボランティアが、国際協力活動等を行っているNGO/NPO等民間非営利団体(以下「NGO等」という)でインターンとして実務経験を積むにあたり、実施経費を支援する制度

(JICA HP(https://www.jica.go.jp/volunteer/obog/career_support/ngo/)より引用)

 

そんなこんなで、インターンとして再びモザンビークに行くこともできましたし、国内での仕事もさせていただき、NPO法人のお仕事の大変さや面白さ、やりがいを感じる事ができました。

二度目のモザンビークは「野菜栽培」とは全く関係のない「服飾」関連で行きました。本当に、やろうと思えば人間、なんでも出来るもんだなーっと思いました。

これについてはまた記事にしたいと思います。

 

講師としての教壇に立つ

NPO法人でインターンとして3月まで働いた後、4月からは講師(臨時的任用職員)として働くことが決まりました。

私に取っては教育実習後初めての教壇です。

しかも、教育実習は「理科」だったのですが、今回担当する教科は「農業」だったので分からないことだらけでしたが、本当に楽しく仕事をさせていただきました。

私は農業高校出身ではなかったのですが、農業高校の魅力に一気に取り憑かれました。

 

そして2回目の教員採用試験の時期がやってきました。

今回は、講師としての経験もありますし、十分に勉強する時間も取れました。

さらに、 JICAが帰国隊員のキャリア支援として行なっている教員採用試験対策講座にも何回か参加した効果も出て、合格することができました。

 

あっ、実は私の受けたところは青年海外協力隊経験者には100点の加点が受けられる制度もあったのでそれが大きかったのかも知れません。

っというかそれのお陰かも知れません(笑)

 

帰国後の協力隊の実態

帰国後、就職が不利になることはほとんどない気がします。

むしろ色々な経験を得ることができるし、2年間進路について考えることもできます。

さらに、協力隊に参加する仲間と話すことで色々刺激を受けることができます。

 

帰国後、2年間の海外経験を得たことで国際協力関係の仕事で働きやすくなりますし、大学院にいく人もいました。

基本的には、みんなやるべきことを二年間で見つけ、帰国後すぐに動き出していたように思えました。

海外協力隊で得た行動力を活かして、ガンガン自分自身の目指す目標に向かって行動していました。

 

なので、海外協力隊に行ったらキャリアが・・・

っという心配は全くいらないと思います。

新卒には無い、アドバンテージが多くあります!

ぜひ!青年海外協力隊への参加を考えてみてはいかがでしょうか?

 

まとめ

  1. 帰国後、JICAのキャリア支援が受けられる
  2. 協力隊の経験が優遇されるキャリアは多くある
    (教員採用試験でも優遇される県がある)
  3. ボランティアだが、2年間遊んでる訳では無いので就職で不利になることは無い
  4. 帰国後、早く行動できるように帰国前から何をするか決めておくべき

帰国後のことを考えて参加を迷っている方がいたらこの記事を読んで何か感じていただけたら幸いです。

「やった後悔よりも、やらない後悔の方が大きい」ですよ。